寝ても寝ても眠いのは病気かもしないという話

ナルコレプシー

私は高校に入学した頃から、異常な眠気と常に戦ってきました。

眠いのはやる気がないからだ。怠け者だからだ。ダメ人間だ。

周りからはそう評価されているだろうと感じていました。

そして、私自身も自分はなんてやる気のない人間だろうと、自分自身を責めるような日々を送ってきました。

それにしてもこんなに眠いのはおかしい!!と確信したとき初めて。

自分はなにかしらの病気ではないか?と思うに至りました。

眠くて眠くて日常生活が耐えられない、そんな方の参考になればと思います。

眠さの客観的データを集める

「眠さ」の強さを測ることはできない

どれだけ自分が眠いのだと訴えても、「眠さ」の強さを誰かに証明することはほぼ不可能です。

 

「眠い」と訴えても、家族を含めた社会の反応とはこのようなものです。

  • 夜更かししてるんじゃないの?
  • やる気がないから眠いんじゃないの?
  • 眠いのはあなただけじゃないよ、みんな眠いんだよ

 

そう言われると・・・。

  • 確かに生活は不規則になりがちな気がする
  • 眠いおかげでやる気もいまいち
  • 他の人も自分と同じくらい眠いのかも知れない

 

このような思考にはまってしまいます。

そもそも眠さが異常だから不規則な生活になってしまうし。

眠いからやる気が出ないのです。

原因は自分の怠慢にあると思いがちですが、実際は眠いから怠慢になるのです。

 

眠りの強さというのは、それぞれの個人の体感でしか語ることができません。

自分でも自分の眠りの強さが、どの程度異常であるか?ということには気づきにくいのです。

自分の眠さを客観的なデータで測る必要性

一般的には6時間~8時間の睡眠を毎日規則正しく取っていれば、睡眠は足りていると考えられるようです。

人によっては9時間、10時間と必要な方もいるかもしれません。

私は毎晩しっかり眠っているつもりでしたが、日中耐え難い眠りが何度も襲ってきます。

そもそも何時間眠れば私は睡眠が足りるのか?ということを知る必要性がありました。

なので睡眠記録を取ることにしたのです。

何時に布団に入って、何時に起きたのか。

次の日の日中は、どれくらいの眠さを感じたのか。

それを毎日、手帳に記入しました。

睡眠記録を取れば、自分の異常さに気づくことができる

私の場合は、7時間では足りず、8時間でも足りず。

1時間ずつ増やしていって、10時間まで睡眠時間を増やしました。

それでも、会社について朝の11時には眠くて落ちそうになってしまう。

ひどいときには朝の9時からもう意識が飛びそうになっていました。

 

毎日規則正しく10時間眠っても、結局眠い。もう、これはおかしい。

ということに、しっかりと自分で気づくことができます。

記録があることで、自分にも他人にも説得力が生まれる

私も自分自身で、眠いのは睡眠時間が足りていないのかも知れないと考えるフシはありました。

しかし、しっかりと記録に残したことで。

「私はしっかり寝るべき時間に眠っている」と確認することができました。

 

記録をつける前は、目が覚めてしまったら少し起きて、また眠くなったら寝るということを繰り返していたので、不規則になりがちでした。

しかしその不規則さでは、「爆発的に眠くなることのの証明」が難しかったのです。

記録をつけはじめてからも、夜中に起きてしまうことも多々ありました。

しかし、無理して目を閉じ、再度眠るようにしました。

本来は起きていたい目の覚め方をしても、無理に規則的な生活を送りました。

決して不規則な生活を送っているわけではないと理解されたかったのです。

 

その結果、規則正しく10時間睡眠でも、自分は次の日朝から眠くなるということがわかりました。

ここまでやってみて、自分の居眠り体質は異常であると確信することができました。

そして家族にも、「だらしない生活を送っているから眠くなっているわけではない」ということを伝える根拠にもなりました。

「眠い」と訴えかけるだけでは、誰も理解してくれない

「眠れない」となると、なにか異常があるのかもしれないと考えることができます。

しかし「眠りすぎる」であるとか、「眠い」ということに対しては、異常があるとは考えられにくい社会が成り立っています。

「眠い」というのは怠惰の証拠。今現在は、そのように認識されてしまいがちな社会環境にあります。

不眠症に対して、過眠症という病気の認知度が低いというのもひとつの要因かもしれませんが、「できないやつは根性が足りない」というような精神論で語られやすい社会であると個人的には感じています。

 

私自身、ナルコレプシーにかかったのは14歳と考えられますが、診断を受けたのは38歳です。

それまでに散々、眠りにおいては失敗をやらかしていますし。社会人としてうまく機能してこなかった自分に嫌気がさしていました。

かかりつけの小さな町の内科医のお医者さんに「眠くて眠くてたまらない」と相談したこともあります。

しかしそのお医者さんでさえ、「それはあなたが毎日暇をしているからだよ」とおっしゃいました。まともに取り扱ってはもらえませんでした。

自分が異常であるかもしれないという不安があるのなら、まずは睡眠記録を取りましょう。

そうすることで、「なんとなく眠い自分、なんとなくダルい自分」から「なにか理由があって眠い自分」であることに気づくことができます。

そして、異常さに気づけば、専門の病院にかかろうという気持ちも生まれます。

自分が病気であるということを知らずに、自分を心のどこかで責めながら生きていくのは、とても苦しく辛いことです。

コメント